セルフレスキュウ                 ’10.3.14() 

                   場所 鏡山山頂にて 



参加者  佐賀労山(辻会長他5名)、(からつ労山 宮ア会長他15名)

 

@ 救急講習(心肺蘇生法とAEDの使用手順)

            講師 唐津消防署(村山氏、他)

A 持ちの物だけでのセルフレスキュウ      

           講師 辻県連会長

 

@

1.「周囲の状況よし、大出血なし。」 

2.「大丈夫ですか。」 (肩を叩きながら3回、呼びかける)

3.「誰か来てください。119番とAEDを持ってきてください。」

4.気道確保。(頭部後屈、あご先拳上)

5.呼吸確認。(普段どうりの息をしているか、正常な息をしているか確認する)

「見て」「聞いて」「感じて」「4,5,6,7,8,9,10」「呼吸なし」(=心停止)

6.人工呼吸。(1秒の吹き込みで2回)

7.心肺蘇生。(心臓マッサージ30回、人工呼吸2回)を繰り返す。

    →{119番通報しました。AEDを持ってきました。}

8.「心肺蘇生は出来ますか。」 {出来ます} 「交代して下さい。」

9.(AED電源ON、パッド装着、コード接続)

10.「心肺蘇生をやめて下さい。離れて下さい。」(手で合図する)  除細動(1回)

11.除細動後、直ちに心肺蘇生(心臓マッサージ30回、人工呼吸2回)を5サイクル(2分間)

※2分経ったらAEDが自動的に心電図の解析をするのでメッセージに従って傷病者から手を離す。以後約2分間おきに心肺蘇生とAEDの手順を繰り返す。傷病者がしっかりとした体動(例:嫌がる等)や、何らかの応答があるか、また救急隊に引き継ぐまで繰り返す。

※AEDの対象者となる年齢は1歳以上に限られる。

講師の村山さんは昔、唐津山岳会等と山に登られた経験の持ち主で、経験とレスキュウから、山に役立つことをいっぱい話され、いっぱい参考になった。





 

○ GT(ゴールドタイム) このタイム以内に処置をしないと助からない時間。

 山での怪我は

・切り傷、・6H以内に清水で洗う、(汚れたままでは破傷風なる。) 

・頭、手足のしびれの場合は3H以内に処置をする。 

○ パンストが山では役に立つ。

・頭部、肩等、包帯が巻きにくい箇所をパンストで押さえる。

    ・ロープの変わりにもなる。 ベストの代用にもなる。



A 持物だけでのセルフレスキュウ 

・ ストックを2本つないで担架を作り、被災者を搬送する。

 ・ ザックにストックをつけて背負い道具にし、被災者を搬送する。

  ・ ストックで松葉杖を作る。

  ・ テーピングの方法。足首捻挫の場合のテーピング全員で実践する。






 



 ※ 猪鍋(しし鍋)が用意されて、中食は全員で楽しくおいしく頂けました。

(前田さん有難うございました。)

 

 

 

セルフレスキュウ 一口感想

氏 

○印象に残ったこと△反省点や今後に生かしたいこと

 

平野 徹雄

 

消防署よりAEDと人工呼吸の方法の指導を受けた。またストッキングなどを使った応急処置の仕方など、大変ためになった。佐賀労山の会長からも自分たちでできる対策をならったが、事故を起こすと大変だなと思った。

  山行きをはじめて9ヶ月、なんにも知らずに登っているが、最近事故もかなり起きているとのこと。まずはなんといっても怪我をしないための対策が必要。

 ・日頃の自己研鑽

 ・安全に対する意識の向上(講習会などへの参加)

 

林田 哲郎

 

私も普通救命講習は受講したことがあるのだが、心臓マッサージと人工呼吸の割合が30回に2回することなど肝心なことを忘れている。またAEDの使用方法や理論などの勉強できて、非常にためになりました。消防署の講師の先生の話も登山時の山での場合と通常の場合に分けて話をされて良く理解できました。有難うございました。
 昼食はサプライズのしし鍋、豚汁などがありおいしくてたくさん食べて満足しました。
 昼からの辻県連会長の遭難者の運搬訓練も実質的で、本当に山で人が倒れたときに、あってはならないことですが、運ぶための知識と実感が少しわいて来たような気がします。
 ちょっと肌寒い天気でしたが、大変有意義な講習会でした。