月例山行 ’09.6.21(日)
「天女花」に逢いに行こう
猟師山&合頭山登山
〜佐賀勤労者山岳会との交流登山〜
記録 川原 康廣
[参加者名]
SL冨田けい子 前田文子 濱田アイ子 大島明美 高尾秀人 山崎幸美
林田哲郎 日高 沖 田中慶一郎 西岡 勝 折田 裕 山下光生
永江忠之 宮崎三郎 上川淳悟 市丸積男 山下善督 米倉暢子
川原康廣 参加者数19名(男13名、女6名)
[記 録]
5:55 唐津駅南口出発
6:10 鏡Aコープ出発(途中で米倉さん乗車)今日の参加者数は19名とのこと。
佐賀労山との交流会で使う大玉スイカが2個持ち込まれ、高尾さんと林
田さんが山頂までの運搬を命じられた。(アルプスの訓練だそうだ・・・)
6:40 多久インター手前で2名(折田さん、大島さん)乗車し、全参加者が揃
い高速に乗る。
6:50 米倉さんから今日の登山する山について説明がある。
その後、SL冨田さんより佐賀労山との交流についての説明と交流会での
合唱曲「ひとりの手」の歌の練習と振り付けを練習
*何時もの少し?アルコールが入ってからの合唱や歌謡大会では盛り上が
るのに、朝一番だと今一つ乗りが悪かったような・・・。
とはいえ、「楽しくやろう会」で鍛えられた芸達者ばかりだから飲み込み
が早く、5、6回も歌うと楽しい歌声に変わってきた。
7:30頃より
「中岳・高岳の山行」ビデオ放映。西岡勝さん撮影・編集
8:00 玖珠パーキングに到着。佐賀労山と合流。
トイレやコンビニでの買い物を済ませて、佐賀労山を先頭に「九重森林
公園スキー場」を目指して再スタート。(8:10)
*四季彩ロードを通ってスキー場へ向かうが、お山は霧に覆われて山頂が
見えない。オオヤマレンゲは見れるかも知れないが、猟師山や合頭山へ
の縦走路からの眺望は全く期待できない。途中は降ってなかった雨も近
づくにつれて降りだして来た。激しくならなければいいが・・・。
9:03 「九重森林公園スキー場」駐車場に到着。
佐賀労山の参加者数を確認。29名(男7名、女22名)
雨具、スパッツなど思い思いに出発準備をする。色とりどりの雨具で、
あっという間に花が咲いたようだ。
9:23 いよいよ登山開始。スキー場のゲレンデを歩き出す。
出発に当たっては、佐賀労山の中にからつ労山のメンバーが飛び飛びで
入るよう指示があった。歩きながら交流ができるようにとの配慮である。
その甲斐あってか次第に会話も弾み、足取りも軽快になった。
ただ、総勢48名ともなると長蛇の列になるのは避けられず、他の登山者
にとっては迷惑だったかもしれない。
9:35 第1リフトの終点に到着。衣服調整をしていよいよ登山道に。(9:44)
石楠花の木を縫うように登山道が延びていて、「石楠花谷」といわれる所
以が解ったような気がする。次は石楠花の時期も来てみたいと思った。
9:53 「オオヤマレンゲ」に出会う。
登山道を歩くこと10分弱で、オオヤマレンゲが待つ林道に出た。林道に
辿り着く前には、次々に「綺麗」「此処にもあるよ」などの先行した仲間
から感動の声が届いてきた。
撮影をする者、鼻を近づけて匂いをかぐ者など、「天女」(森の貴婦人)
に魅入られたような行動が、あちこちで見られた。
*勿論私も例外ではなかった。しっとりとした白の花弁の中のくるくると
した雌しべとその周りの朱色の雄べが印象的だった。
また、鼻を突くような匂いではなく、ほのかに甘く匂う香りで、こんな
ところからも清楚でさり気無く装う「貴婦人」を連想させるのかもしれ
ないと思った。
10:00 ひと通り撮影や観賞を済ませて、猟師山山頂目指して再び登山道に入る。
10:27 猟師山山頂到着。証拠写真を撮って合頭山目指して出発(10:32)
10:44 スキー場分岐を通過。下山時は此処からスキー場へ。
11:11 合頭山山頂到着。
途中、牧の戸登山口の分岐を通過してなだらかな稜線歩きが続いた。霧
さえなかったらきっと涌蓋山や黒岩山など九重連山の素晴しい眺望が楽
しめたはずである。しかしながら、オオヤマレンゲの季節は梅雨時であ
り、この時期は周囲の眺望を期待するのが所詮無理なことかもしれない。
11:20 山頂から少し下った所の窪地に到着。いよいよ食事。
霧も出てきて、少し離れたら姿が隠れるほどであった。皆が食事を始め
ようとしていると、例の大玉スイカが登場した。いつの間にか4個にな
っていた。聞けば佐賀労山も2個運んで来たという。
天気が良ければ此処でスイカ割りをする予定だったが、生憎の天気でス
イカ割りは無しで、切り分けて夫々に配給された。
スイカもまた晴れた日には、最高に喉を潤してくれたに違いないが、運
んでくれた人に感謝しながら美味しく頂いた。
11:55 交流会開始。少し霧雨も降り出して来た。
林田芸能部長が進行役となって、先ず手始めに組つくりゲームをした。
結局最後まで勝ち残った人達は、選ばれて歌を披露することになった。
(罰ゲーム?)
少し皆が気持ちが解れたことから、全員での合唱が始まった。
全員が同じ歌詞カードを見ながら、最初は遠慮がちであったが、バスの
中の練習が功を奏して、徐々に伸び伸びとした歌声が響くようになった。
歌の最後には「ひとりの手」の曲に合わせて振り付けの踊りをしながら、
全員が手を繋いで大きな輪を作った。
最後に、恒例?の万歳を「佐賀労山」「からつ労山」「猟師山」「合頭山」
「参加者みんな」を讃えて行った。(12:25)
12:30 下山開始。
スキー場分岐からスキー場に向けて下って行った。このコースはミヤ
マキリシマの群落の中を通っていた。ミヤマキリシマは既に枯れた花び
らだけが目立ったが、一株だけ今を盛りにピンクの花を咲かせているの
があった。
13:15 出発地点のスキー場駐車場に到着。バタバタと雨具や登山靴等を脱いで、
バスに乗り込むのを待って温泉へ。(13:34)
13:37 筋湯温泉リゾートホテル「大高原」に到着。
「温泉に入る」か「小松地獄」の地獄巡りをするか尋ねられたが、
すかさず温泉を皆が選んだ。その後の地獄巡りをして最初の問いかけの
意味が解った。
48名の団体で、家族風呂も含めて貸切状態。内湯の男風呂も女風呂も満
杯だったとか。家族風呂には定員?以上に沢山入ったとも聞いた。
私は4人で洞窟露天風呂を利用させてもらった。熱めの湯ではあったが、
雨の中の山行きを癒してくれるに十分な温泉であった。
14:25 「小松地獄」巡りに出発。
直ぐ其処という言葉を誤解していた。何と坂道を登って行く。折角流し
た汗が、再び噴出してきた。中には、サンダル履きの人もいる。この地
獄巡りのもう一つの目玉は、地獄で作る「ゆでたまご」であった。佐賀
労山の方で48人分をちゃんと用意していただいていた。25分程かけて
地獄を一周して地獄めぐりを終えて駐車場に戻った。「ゆでたまご」が間
もなく届き、全員に配られた。早速殻をむいて食べた。いい塩梅に茹で
上がっていて美味しかった。感謝。
15:00 佐賀労山「辻会長」が「今後も年に数回は交流登山をしましょう」と
交流登山の締めくくりの挨拶をされた。
挨拶をもって解団式が終わり、みんな夫々が別れの挨拶をしてバスに乗
り込んだ。そして「からつ労山」が先にリゾートホテル大高原の駐車場
を出発した。
大島さんから「お米ロール」の差し入れがあった。冷たいロールが口に
心地よく美味しかった。また前田さんからの「甘夏」も酸味が程よく疲
れた身体のバランスを整えてくれるようであった。
15:30 コンビニでアルコールの調達。
やはり今日も大宴会になるのだろうか?・・・。
15:42 九重インターを通過。
大宴会とまでには行かなかった。きっと交流会で歌ったし今日は、もう
歌は満足ということだったのかも知れない。
16:10 大宴会の代わりに、締めくくりとして今日のリーダーである冨田さんか
らの挨拶があり、参加者からも夫々今日の感想を述べた。
その後、本当は交流会で使う予定であったゲームをした。花当てゲーム
である。準備をされた労苦には頭が下がる。ありがたいことである。
17:30 途中、山田パーキングでのトイレ休憩を入れて、順調に多久インターま
で帰ってきた。高速を降りた所で折田さん、大島さんが下車。お疲れ様。
18:05 鏡に着く手前で米倉さんが下車して、16名が鏡武道館駐車場に到着。
ここで、今日の山行は解散となる。お疲れ様でした。
唐津駅南口までの人達を載せてバスは鏡を出発。
*天気には恵まれなかったが、初期の目的であった「オオヤマレンゲ」に
出会えたから良かった。少し雨が降ったとは言えぬかるむほどの登山道
でもなく、怪我なく帰れたことが一番良かった。
むしろ雨模様だからこそ「オオヤマレンゲ」を独占出来たのかも知れな
いし、しっとりとした「オオヤマレンゲ」に出会えたので良かったのか
も知れない。
初めて見る「オオヤマレンゲ」に感動し、山道に咲く「シライトソウ」
の小さな花に眼を奪われた。今日もまた山から癒してもらった。共に歩
いた仲間にも感謝である。
役員やリーダーの皆さんありがとうございました。お陰様で楽しい山行
が出来ました。