紅燃ゆる大鍋の秋 ’09.10.18(日)
三俣山 1,745m 記録 田中慶一郎
[参加者]
CL永江忠之 竹下幸枝 平野徹雄 宮ア三郎 道永渥子 西岡 勝
SL牧野勝支 石丸_三 米倉暢子 高尾秀人 山ア幸美 折田 裕
田中慶一郎 新岡哲子 市丸積男 田中信公 北島俊郎 川原康廣
冨田けい子 岡部秀人 中山 基 吉丸峯彦 稲山伍子 黒川孝志
西村美智子
[記 録]
5:15 唐津駅集合組及び鏡Aコープ集合組(計21名)で定刻出発。途中、大野(1名)、多久(2名)で乗車、多久ICから高速へ。
6:05 金立SAで1名乗車のためトイレタイムも兼ね小休止。全員集合で出発。その後、冨田さん、CL永江氏、SL牧野氏より諸事項、コース案内、注意事項等の説明。田中信公氏撮影のアルプス縦走登山、昨夏の道北山行(からつ労山)等のビデオ放映も始まる。
6:30 米倉さんから「出た! 出た! 」の声。バスの前方、山の端よりご来光。最高の天気を期待したいのだが、さて? 川原氏提供の甘いミカンを頂きながら快適に進行。
7:11 玖珠SAでトイレタイム及び会費徴収で小休止。
7:33 九重IC通過。九酔渓経由で向かうも、ここの紅葉はまだまだ。筌ノ口温泉を過ぎ九重の山並みが見えてきたが、どうも空模様が怪しくなっている。大丈夫かな?
8:07 長者原着。石丸氏は単独で指山散策との事で、ここで下車。
8:14 大曲着。駐車場及び前後の道路脇には、多数の車が駐車中(考えることは皆同じ)。準備を整えラジオ体操・ストレッチで体をほぐし、A班(15名)・B(9名)に分かれ出発準備完了。
8:30 計画通りの時間の出発。頂上はガスッている。肌寒くウインドブレーカーが必要か?
9:15 悪名高き(?)ガレ道を岩に描かれた黄○印に導かれ、スガモリ越に到着。ここで残念にも新岡さんが途中での転倒時に手首を傷め腫れが出てきたとの事で、安全を考え下山されることに。 田中信公氏がエスコートを申し出られ、2人は下山へ。
9:23 人数確認(13名となった)を終え、三俣山登山口を出発。急な登山道を、下に北千里浜を見下ろし、右上に大船山を仰ぎながら、かつ頂上のガスを気にしての登板が続く。途中、一輪の季節外れのミヤマキリシマが! (高尾氏発見)
9:45 西峰に到着もガスッて何も見えず、かつ寒い。早々に本峰に向け出立。途中ドウダンツツジの紅葉に出会い、皆さんシャッターをパチパチ。
10:12 本峰に到着。相変わらずガスッている。このままでは南峰に廻っても意味がないとルート変更を決定。直接北峰ルートで大鍋底に行くことに。(B班にも携帯で連絡)
10:23 いざ北峰ルートへ出発という時に奇跡が! わずか5秒程度だと思われたがガスが飛び、大鍋の見事な紅葉の景色が突然眼前に! 「思わず息を飲む」とはこの事か! しかし直ぐガスり、瞬時の出来事に終わった。
10:25 しばし待つもガスは消えそうにないので出立開始、北峰との鞍部へ向け急降下。途中、大鍋底の良展望所でもガスが飛び
ここでもシャッターがパチパチ。17分で鞍部着。鞍部から6分で大鍋底に到着。
この時にはガスも消えて、周りを見上げると絢爛で秋燃え立つ見事な紅葉の色彩美が!! (私が昨年労山に入会してから幾度となく思う事であるが、天候が不順でも何処かで感動を得る場面に何度も出くわした。山の神は労山の仲間と何かしら戯れたいと思っているのでは、とよく思うのである)。しばらくは皆さん撮影に専念。撮影会も終わり、昼食はここで食べることに。見事な景観を満喫し、昼食も終え、出立の準備中にB班の仲間も到着。全員で集合写真を撮影。
11:38 B班と入れ替わりにA班は北峰へ向け出発。北峰との鞍部へ戻り上がり、頂上へ向かって進むうちに思わぬ出来事が。頂上の手前で一人の天狗が出現。何処から舞い降りたか岩上に仁王立ちの天狗が! なんと田中信公氏が立っている。新岡さんと下山しながらこの時間で北峰まで登り返すなんて、天狗としか言いようがない。ただただ呆れるばかりである。今からB班のいる大鍋底まで行かれるとの亊。(長者原までの下山も早かった。)
11:55 北峰到着。360度の展望で、黒岳、大船、平治等もクッキリと。ここでも見る場所によって違った凄さだと大鍋の撮影しきり。
12:00 小鍋へ向け出立するも、この後思いがげないことに! 最初は道幅が狭く木枝に引っかかりもっかかりの道、次は灌木が覆い被さりほふく前進の道、その後は急降下の道となる。小鍋に着かない。どうも別のルートを歩いているようで、SL牧野氏がわき道を探すが見当たらない。戻り返すか検討するが、今下りた急坂を登るのはとんでもないと、このまま進むことに決定。再度急降下開始。
13:07 北峰から1時間超でやっと標識のある場所に下山。長者原・雨ヶ池・指山の表示がある。九州自然歩道と指山自然観察路の交差する地点のようである。今降りてきたルートは案内地図には載っていない。衆議一決、先頭に立ったSL牧野氏に因み「牧野新道」と名づけた。この時点で明確には場所が確定できず、とりあえず長者原の標識に従い下山することに。しばらく歩くうちに「九州自然歩道」の表示に出合い、先ほどの指山表示に従えば「指山自然観察路」を行くことが判明。 この後、また思わぬ事が! 標識から10分程度歩きベンチのある場所で休憩していると、今度は石丸氏がヒョッコリと現れた。指山散策を終えて下山中との亊。今日はいろいろな事が起こる日である。
13:55 タデ原湿原の木橋を渡りながら振り返ると、晴れわたった空の下、横綱の土俵入りがごとく行司(指山)を従え、露払い・太刀持ち(北・西峰)を両脇に横綱(本峰)が立ちすくんだような三俣の勇姿が。
14:00 長者原着。心配していた新岡さんも医者にはいけなかったが、近くの散策もされたそうで元気な様子でひとまず安心。B班到着まで足湯に浸り、歓談タイム。1時間後、B班も元気に帰着。
16:30 温泉を出発。
17:13 九重ICより高速へ。バスの中で3人の方の自己紹介。竹下さんのカラオケ点数99点。西岡氏撮影のビデオ放映等。迄は覚えているが、例によって酔っ払いの記録者。この後は酒・酒・酒で高尾氏持参の焼酎までも強引に頂き、気分よく唐津への帰路に。
朝来た道順で降車があり、金立、多久、大野、鏡Aコープ、唐津駅と皆が元気に下車されたことを報告し、記録の終了と致します。
[B班の行程]
大曲-----スガモリ越-----西峰-----本峰-----大鍋底-----雨ヶ池-----指山入口-----長者原
8:30 9:20
9:55 10:30
11:30 13:40
14:55 15:10
西峰から本峰へ向かう途中ガスが動き、鞍部まで急降下の道が判明。でもってその道を取りやめ別ルートに切り替えたり、激しく流れる雲に見え隠れする太陽に一喜一憂したりと、ワイワイガヤガヤ賑やかに本峰へ。
本峰では、北峰壁の紅葉をバックに記念撮影を、と並んだのにカメラマンがいなかったり、山頂すぐ横にある大鍋への道が分からず通行止めの表示に戸惑ったり。何より宙吊りになるような火口壁の崖道を降りるのに四苦八苦。頂上で確認したA班の元へすぐに合流できるはずが、たっぷり50分もかかってしまった。
小鍋に登ると坊ガツルやそれに続く大船や中岳、平治岳まで、広がった視界すべてが紅葉の世界。しかも回復してきた天気にいちだんと照り映えて。細い崖っぷちの道に何度も足を止め、すっかり秋を満喫。急坂に悲鳴をあげ、紅葉に歓声をあげ、隊列は崩すことなく全員元気に下山。A班長らくお待ちどう。