紅葉より鹿より多かった人の波                             ’09.11.15()

弥山(宮島) 530m             記録 山口政敏

[参加者]

CL田中慶一郎    山ア幸美  永吉悦子    山口政敏    田中信公     宮ア三郎

SL 野ア善則    折田 裕    竹下幸枝    永江忠之  米倉敏明     米倉暢子

西村美智子 林田哲郎  高尾秀人    市丸積男  道永渥子  北島俊郎

高尾久美恵 岡部秀人     川原康廣    増本       稲山伍子   田中 

井本眞由美    坂本ちゆき




(写真はすべて折田裕氏提供)

[記 録]

3:40 ザックを背負い、ハイキングシューズで玄関を出る。

:48 唐津駅南に停車中の鬼子岳観光大型バス(若い山口征幸運転士さん)
に乗り込む。くじを引き席が決まる。前より3列目右窓側席。私の
左隣に、今回CLの田中慶一郎さんが座っておられる。

4:02 ここから乗車するのは10名。全員揃ったので、発車。

:09 和多田大土井で川原さん、永江さんが乗車。

:15 鏡Aコープ前着。今回は大型なので、鏡山大鳥居前を右に入って到

   着。ここで、今回の参加メンバーが全26名揃う。福岡方面に向かう

   め、相知町の米倉ご夫妻や多久の折田さんもここから乗り込まれる。

:21 発車。永江さんから会報11月号を受け取る。日本勤労者山岳連盟の

   カレンダー販売。本日の「弥山」登山当日パンフレットも全員に配布さ

   れた。皆超早朝から元気があると思った。パンフレットの名簿を見る

   と、私の名の横に「記録」と指名してある。「会計」は、永吉悦子さ

  山崎幸美さん。田中勝さん「車長」とある。

   バスは二丈・浜玉有料道路、福岡都市高速を走り、博多付近を走り

    抜ける。照明は落としてもらう。北九州へ向かうころ見回すとほぼ全

    員シートに背中をもたせ掛けて目を閉じ、少しでも眠ることに努めて

    いるのが分かった。

6:10 関門大橋を渡る手前の「めかりPA」でトイレ休憩。:18 点呼後、

    バス発車。関門海峡を渡る。

:22   本州に上陸。空が薄らと明るんできている。曇り空だが、雲は高

    く、薄い。今日いただいた会報『労山ニュース11月号』を熟読す

   る。バスは「山陽自動車道」を走っている。朝食を食べる人もいる。

7:42    目を閉じ、リクライニングシートを少し倒して、少し眠っていた。

    太陽の光が差し込んでくる。「宮島まで61km」の標識。

7:47   下松SAでトイレ休憩。自然の呼び声はないが降車し、無料『パス

    ティ』をもらう。最新の道路地図付き。バスの中で今回の参加費が徴

    収される。¥6,000を支払う。(一般¥7,000

8:06   点呼後、発車。 私は昨夜ローソンで買ったお握りで朝食とする。

    3個食べ、茶はここまでで250ml消費。VTR『田部井淳子の登山入

    門』田部井さんとルー大柴さんの登山を通して、山の装備や登山時の

    注意点、山岳行動上の気をつけるべきポイント(ザックへのパッキン

    グや水分補給、山小屋利用時のルール、歩き方など)を紹介してあ

    た。西岡勝さんのVTR記録も見る事ができた。

8:38   バスは広島県に入っており、大野ICで一般道に降りる。

:52   宮島口。船着場の有料駐車場が「只今満車」のプレートを出してい

   て、今まさに目の前でゲートにロープが張られようとしており、どう

   なることかと思っていたら、駐車場から出るバスがあり、再び(1台

   だけ)入れる状態になった。会計の山崎さんと永吉さんが「すぐ駐車

   料金が払えるように」と動かれ、準備されている。われわれは運がよ

   かったのだと思う。

8:59 バス停車。全員降車。装備装着。輪になってSL野崎さん、挨拶。

  「今日は天気もよく、いい登山日和になりましたので、ぜひ登山を楽し

    んで欲しいと思います」CL田中慶一郎さんより挨拶と連絡。「天気

    はこの通りいい状態です。宮島に入ると観光客も多く、皆さん隊から

    はぐれないように十分注意してください」

9:15 船着場に移動。建物の中に入り、並んで待つ。溢れ返る観光客。人

    数確認などに気を配る労山リーダーたち。間もなくゲートが開き、船

    に移動。車が載せられる大きな船だ。客室から後部デッキに出て見る

    と、遠く宮島の朱い海上の大鳥居が。紅葉もちらほら見えている。

9:21 出航。 沢山のフェリーが溢れるほどの乗客を乗せて足しげく本州

  (宮島口)と宮島を往復している。



9:32 宮島に着港。下船。

9:40 観光の人ごみの中、西方向五重塔〜大元公園方向へ歩き出す。

9:58 ロープウェーで登られる高尾夫人と別れる。

五重塔、厳島神社、朱い大鳥居(満潮につき潮の中)、資料館などを通り過ぎるが、いつか一人でここに来てゆっくり一日かけて見て廻れたら...という願望が生まれた。鹿たちが可憐である。

10:10 弥山大元コース登山口着。迷わず登り始める。

10:30  小休止。被服調整、水分補給。枯れた秋の風景。隊列が長く伸びす

    ぎているように感じる。10:36 発。

10:41 変った岩々。滑らかな表面の岩たちだ。巨岩に登り、展望を楽し

     むメンバーたち。林田さん、米倉さん、田中公信さん、田中慶一郎

     さん。岩の脇からも下界の街が一望できる。 :43 発。

11:02 小休止。隊列が前後に伸びている。熱くなった肌は汗ばむが、涼

     風が熱を持って行ってくれる。間もなく出発。

11:38「駒ヶ林分岐」。健脚者のみ、ザックを置き左折して坂道を登り上

    がる。

11:42 駒ヶ林頂上。岩国方面・広島方面の陸地が海を挟んで見渡せる。

     四国方面にも視界が開けていたが、四国の陸地はずっと向こうのよ

    うだった。多くの登山者・参拝客が早くも滑らかな大岩の上に集まり

    食事中。しばらく展望を楽しんだあと、分岐へ引き返す。駒ヶ林分岐

    から歩くうち間もなく整備された道となり、お堂や門などが建ち、文

    化的な雰囲気となる。

12:08「大日堂」脇で休まれる増本章さんと会い、紅葉谷ロープウェー分岐を簡易地図で確認し、お別れする。ここからはロープウェーを使われるとのこと。階段を登ると「水掛地蔵堂」がある。「この親子地蔵尊に水を掛けて祈願すれば子供についての一切の願望が叶うという」とある。子供どころか奥さんもいないのだが、看板の文字を見ずに水をかけていたら、宮崎会長から笑われた。 

12:15 珍しい「干満岩」。大岩の脇に小さな丸い穴が開いており、満潮

    のときだけ塩水が流れ出るのだとか。すぐ傍に小さな石地蔵さんが安

    置されていた。

12:18 弥山頂上展望台に会長と登る。360°の展望。天気が好くてよかった。本州・瀬戸内海・四国方面に見渡す限り視界が広がっている。



12:20 昼食。3階建て展望台を降り南側の日当たりのよい石の段に腰掛

   け、持ってきた食事をザックから出した。五目山菜栗おこわ、ポテ

     トサラダ、ミニトマト、チーズ、茶...。山頂には人々が充満し

     ていて、まだまだ増えて行きそうだった。その1/3が座って食事

     をしている。ここに来るのは日本人ばかりでなく、外国人などがい

     て日本語ではない言葉をかなり聴いた。

 広い山頂だが、500名を超えているかも知れない。小学生や中学

生、抱きかかえられた赤ちゃんもいる。若いカップルや家族連れが

多く、われわれのような登山姿のグループもいた。

12:45 全員折田さんの集合写真に納まる。ここからはもう紅葉谷コース

    を辿って下りるばかりだ。

13:00  点呼後、下山。折田さんと田中信公さんのみ別働隊となり、違う

    ースを行かれるが、他は紅葉谷コース。山頂から下り始めのとこ

    に、くぐり岩のようになっている自然に出来たらしい岩の門があっ

    た。

13:07 三鬼大権現のお堂を過ぎると「霊火堂」。1200年間途絶えることな

    く燃え続ける「消えずの火」を祀ってあった。お香を焚いてあり、手

    で仰いで身体に煙をかけてゆく人が多かった。



13:17 紅葉谷分岐。直進するとロープウェー乗り場に向かうが、ここで

    左折して北斜面を下る。階段が続き、歩き易い。どんどん下って行

    く。紅葉は殆んどなく、原生林のような谷になっていた。登ってくる

    人々が多かった。カップルと、家族連れが多い。外国人も多い。弥山

    から紅葉谷まで約2.5kmひたすら下りてゆく。からつ労山のメンバー

    は余裕があり、冗談ばかり言って元気に下って行った。

13:58 紅葉谷公園に到着。ロープウェー分岐があり、間もなく増本章さん、折田さん、田中信公さんとも合流。登り下りともロープウェーらしかった高尾夫人とも合流できたようだ。紅葉谷の公園は川沿いに長く続いていて、紅葉がとても綺麗だった。観光客が多く、紅葉谷はおしゃれ谷のようだった。若者が多い。われわれは、桟橋の方角に紅葉狩りをしつつ、歩いてゆく。



14:07 五重塔と「千畳閣」のある丘に登る。石の階段になっていた。写真を撮るメンバーが多かった。

14:25 平地に降り、桟橋へ向けて歩く。いろんな店が並んでいて、観光客がひしめいていた。「100年に1度の平成大不況」と聞くが、この賑わいで不況というのが変だと思う。大きな木彫の布袋さんや観音像ばかり置いてある店が珍しいと思った。太鼓屋もあった。

14:32 永江さんと桟橋前に到着。「15:00集合やっけん」と言われ、近くを散策することにした。鹿たちが可憐で撮影しきり。穏やかな午後だ。この時点で持って行った茶は500250ml消費した状態だった。市丸さんは500ml飲まなかったとのこと。

14:55 桟橋建物内で、全員(26名)集合。

15:05 フェリーに乗船。まもなく発進。

15:15 宮島口着岸。おみやげに紅葉饅頭を買う。6個¥660。いかにも美味しそうな焼き牡蠣やビールを買う人も。

15:25 山口運転士さんのバスに到着。笑顔のお出迎えが ありがたかっ

    た。

間もなくメンバーが揃うが、今回は入浴なしとのことだった。私はザック内の着替えもろともにバス胴体トランクに収納させてもらう。今朝、ご主人の遺品のザックの扱いを誉めてくださった西村さんに45リットル用ザックカバーをプレゼントしていただいた。

15:45 26名集合。

15:47 発車。計画では、ここ宮島口到着時刻16:00となっていたので、かなり順調なペースだった。

帰りは長丁場を宴会グループ(?)が取り仕切り、盛り上がっていた。今回、くじ引きの結果隣り合わせになったCLの田中慶一郎さんに帰りのバスで随分誉めていただき、嬉しかったが、前回バスに置き忘れた下着類を洗って畳んで届けてくださっていたし、また、2008年4月の「尺岳〜皿倉山」でばてたときも、真っ先にザックの荷(強化トレーニング中でテントとシュラーフを詰めていた)を途中から負担していただいたり、助けられてばかりいるため、恐縮だった。

16:15 野崎SLより挨拶「今日は、皆朝早くから眠い目をこすりながらのご参加で、お疲れ様でした。怪我人もなく、無事、時間通りに降りて来れて幸運でした」。

16:40 下松SAでトイレ休憩。会計から、全員に¥500キャッシュバッ

     ク。間もなく発車。

17:35 飲み会が進行しており、トイレのみのパーキング・スペースでト

     イレ休憩。

19:12 古賀SAで食事。ラーメン¥580

19:50 全員揃い、発車。

19:55  今回初参加の坂本ちゆきさんの自己紹介から始まって、その後、バス内の一人ずつが自己紹介と一口感想を述べた。

21:10 鏡古代の森駐車場着。降りてゆくメンバー。

     和多田大土井で永江さん・川原さん降車。

21:21 皆さんにお礼を言いながら、自宅前で降車。お陰様です。皆さまお疲れ様でした。