奉幣殿への石段
新年登山
青空に輝く霧氷
英彦山１２００ｍ
2010年1月24日(日) 記録 平野徹雄
[参加者]
CL田中慶一郎 SL牧野勝支 BL米倉暢子 平野徹雄 大島明美 宮﨑三郎 永吉悦子 林田哲郎 山﨑幸美 折田 裕 西岡 勝 川原康廣 市丸積男 伊藤立己 新岡哲子 増本 章 井上昌子 田中信公 井本眞由美 北島俊郎
野﨑善則
西村美智子
[記
録]
家を出て空を見上げると冬空に雲ひとつ無く、星が瞬きいい天気。
6:00 唐津駅乗車8人
:06 大土井乗車乗車１人
:15 鏡Ａコープ乗車10人
:27 岩屋駅乗車１人
:37 多久高速入口２人 総員22人を乗せ英彦山に向け出発。
7:07 金立SAでトイレ休憩。明るくなりだす。霜がうっすらと見える。
~20
計画書配布される。CL田中慶一郎、SL牧野勝支さんより挨拶と注意あり。田中信公さんのビデオ(雲仙、英彦山など)を見る。
7:53
山田SAでトイレ休憩。会計の大島さんが、本日の参加費3,000円(温泉代含む)を徴収。西岡さんのビデオを見る。(1月3日星生・中岳の折田さん撮影の写真をビデオに再編集したもの)
8:11
杷木ICを出る。
小石原の付近では、まだまだ道路の拡張工事がなされている。
9:02 登山口着。高速からかなり時間がかかった。空を見ると雲ひとつ無い快晴。風も寒さも無い。樹氷が見れるか心配。準備体操をする。
9:20 Ａ班16人 Ｂ班6人、奉幣殿を目指し一緒に出発。奉幣殿までまっすぐの階段登りは、出発直後できつい。階段のすぐ横をスロープカーがゆっくり登っていた。
奉幣殿への石段
9:38 奉幣殿で体も温まり、衣服調整。ここでＡ班Ｂ班に分かれて、それぞれ出発。ここから階段は終わり、山道となる。杉木立に囲まれ、道にはうっすら粉砂糖みたいな粉雪が!
空気がひんやり気持ちいい。大南神社を右手に見て鬼杉へ。遠くに霧氷が見え出す。途中は道を塞ぐ大きな杉の倒木が何箇所もあり。
10:50 鬼杉は天然記念物で樹齢1,200年、幹周り12.4m、上部は大きく折れて低くなっているというが、それでも高さ38m。なんとも大きい。記念撮影後南岳を目指し出発。途中はかなり険しい岩場が続く。
鬼杉の下で記念撮影
11:15 遠くに霧氷が見え出すも、天気のよさに霧氷の消滅が心配になってくる。見上げると絶壁にツララの華。滝かと見紛うような大きなツララが並ぶ。ここで休憩。手にとって遊ぶ人も。オンザロックの氷に最適だ。
遠くに見え隠れしていた霧氷。しばらく進むと行く手に霧氷と青空が。ここからしばらく霧氷の銀座通りを行く。すばらしき体験。快晴の蒼い空と純白の霧氷の織りなす景観が目に染みる。
何故かツララを角にして鬼になり、欲求不満を晴らす？
12:05
南岳通過。南岳を過ぎると急な下りで、雪が深い。あと中岳まで200m位だけど、安全第一。急きょ、アイゼン装着の指令あり。安心して進める。雪を踏みしめる感触が気持ちいい。
12:21
中岳到着。すぐにＢ班は到着し、食事も済んでいた。1時間ほど前に到着したと。頂上は広々とした広場があり、多くの登山者が休息していた。大きな上宮神社があり、さすが修験道の山と感じらた。
食事は、テーブルや椅子が何箇所もあり、風も無くかなり暖かく、青空と周りの樹氷を眺めながらゆっくり楽しめた。大島さんよりチョコレートの差し入れあり。出発前、記念写真。(Ａ班のみ) Ｂ班は少し前に出発。
霧氷の花が咲いたよう
山頂での記念撮影
13:05
北岳へ向けて、いったん下りとなる。途中から見る北岳の樹氷の丘は、満開の白い桜のようですばらしい。北側になるため、雪がかなり残る急坂となり霧氷も続く。あちこちにカールし5~6cmの霜柱？あり。快晴で視界がよく由布岳や九重連山がくっきり見える。
急峻なクサリ場を過ぎると、緩やかなブナ林の登りとなる。樹氷がパラパラと落ち始めている。樹氷は融けるんではなく、温度が上ると樹氷のグリップ力が落ち樹氷のまま落ちているみたい。下に落ちた雪の上の樹氷も、よく見るとなんとも美しい。
13:28 北岳着。これからは急激な岩場の下り坂。日があたらず雪が結氷し、かなり危ない石段が続く。アイゼンさまさま。途中に大木のような奇妙な逆鉾岩あり。福岡県下一のシオジ林あり。望雲台の分かれ道でＢ班と合う。望雲台へはＡ班11人行く。
14:20
望雲台はほんの近くであったが、大きな岩の裂け目のような割れ目を鎖で伝って登ると、そこからは崖にへばりついて進み、最後の絶壁をクサリを使い登りきる。手すりにすがり立ち上がり前を見ると、そこは目もくらむほどの絶壁。吸い込まれそう。すぐにしゃがみこむ。高所恐怖症には最悪(？)の場所。景色もそこそこに下りる。
14:55
うっすらと屋根に雪をいただく高住神社に着く。駐車場はまだ雪が凍っていた。2~3日前は、50~60cmの雪が積もっていたとのこと。
15:15
高住神社を出発。途中温泉で体を休め、コンビニに寄り一路唐津へ出発。帰りのバスの中は、今回は珍しく歌は無く、あちこち小さな議論の場が活発であった。大島さんからの大量のお菓子の差し入れ。大変美味しくいただきました。ありがとうございました。多久、岩屋、相知に途中下車あり。
18:55
鏡Ａコープ着。
19:10
無事唐津駅南口到着。天気に恵まれ、青空と美しい霧氷にすばらしい一日を皆さんありがとう。帰りに空を見上げると、雲ひとつ無く月明かりの中、星が輝いている。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
今回のような好天気に恵まれた山登りは初めて。青空と純白の霧氷の織りなすトンネルが大変すばらしかった。ブナの大きな木についた霧氷も、遠くから見ると山桜と見間違うほどだった。さすが修験者の山、凍りついた山道は手強いものがあった。
[Bコース記録] (米倉 記)
9:20 別所駐車場を出発。(6名)
9:45 奉幣殿で安全祈願する人、衣服調整する人と事実上最初の休憩。ここからＢコースは、正面登山道から中岳を目指して出発。この道は、上宮への表参道でもあり、古人から登り継がれた石段が続く。しょっぱなから急坂の階段であるが、使い古された石段は、思いのほか心地よい。と思っていたけれど、だんだんと息が上がっていく。
10:15 東屋？ ベンチのある休憩所。奉幣殿から0.4km ずい分登ったように思ったのに。「もう半分ぐらい来たろうか？」と増本さん。う～ん、まだまだ。
10:40
中津宮。左手に社があるが寄り道する元気なし。が、今まで急だった道はとたんに平坦になり、いったん鞍部への下りとなり一息つく。
鞍部から尾根に登り上がると、そこは別世界だった。白く輝く世界。凍りついた石段を覆う真っ白い雪、それにも増して白く輝く樹々。ずっと上の山頂まで、一面の氷の華。霧氷のトンネルの中は、ダイヤモンドダストさながらに氷の飛沫がキラキラと浮遊する。
今までフウフウ言ってたことなど吹き飛んでしまう。カメラマンの増本さんは愛用のカメラで。ビデオマンの西岡さんも負けじと。いえいえ、私たちだって、カメラが無けりゃ携帯で、と撮影大会に。「まるでイルミネーションだった。」と降りてきた二人連れ。快晴の空に「さもありなん」と、頂上に向かい「待っててねー!
すぐ行くから融けないでー! 」 と叫んでしまう。
11:00
行者小屋。氷の芸術は最高潮。参道の杉は霧氷というより樹氷でスノーモンスターまがい、青空に突き出た純白の太い枝々。「下手くそな子どもが、空に思いっきり大筆で描いたようね。」「あんな上手には描けないよ。」 なるほど。かたや、ミクロの世界ともいうべき細い針状結晶で全身を覆った木。「どうしてこうなるの。」と皆で感嘆の声。もう頂上は近いし、みんな思い思いにシャッターを押しながら、登っていく。
11:30
中岳山頂着。最後まで石段だった。でも、アイスバーンを覆う新雪はやわらかく、周りの光景に眼を奪われ、知らぬ間の頂上だった。頂上のブナもイルミネーションで待っててくれた。少しばかり開いた扉の外から上宮に挨拶。
こんなに恵まれた天気の英彦山は初めてだった。霧氷の大樹は天を指し、煌めく樹々の向こうに阿蘇五岳や涌蓋山、先週登った宝満山も。そして何より、日焼けしそう、といいながら真冬の山頂で青空レストランができるとは。
12:30 古い友人にも出会い、ゆっくり頂上を楽しみ、レストランはＡ班へタッチ。アイゼンを付け、下山開始。硬い氷の結晶も、快晴の午後ともなれば融け始める。ぬかるみかけた頂上尾根を北岳へ。皆で撮った写真が無いことに今頃気づいて一枚。
北斜面は、やはり凍てついていた。綱も、鎖も、石も。でも時間は十分。
14:20 ゆっくりと、無事高住神社に到着。西村さん、今日行けなかった友人へ、そして頑張った自分へと、お守りをペアで求める。
