登山の前の打ち合わせ
祖母山北谷経由 1,756m
記録 川原康廣
１．期 日 平成22年6月20日（日曜日）
２．参加者（15名）
ＣＬ牧野勝支 川原康廣 井上昌子 高尾秀人 山﨑幸美
ＳＬ永吉悦子 宮崎三郎 米倉暢子 市丸積男 永江忠之
折田 裕 竹下幸枝 平野徹雄 林田哲郎 田中慶一郎
３．行 程
唐津====五カ所====北谷登山口-------千間平-------国観峠-------九合目小屋--
一部5名（市丸、折田、平野、林田、山崎）は山頂に登頂後下山
４．記 録
「美しき森に至福あり」のサブタイトルは、「森の貴婦人(天女花)オオヤマレンゲ」を愛でる登山を象徴していた。
以下は、その記録であるが、曇りのち雨の天候もあって当初の「風穴コース」周回を断念したり、今年の特徴である「開花時期の遅れ」によりお目当ての「オオヤマレンゲ」に会えなかったり、と初期の計画とはかけ離れた山行となった。
(経過報告)
5時00分 唐津駅南口 ３名で出発
5時08分 大戸井交差点 ２名乗車
5時15分 鏡Ａコープ ７名乗車
5時25分 大野交番付近 １名乗車
5時35分 岩屋駅前 １名乗車
5時50分 多久インター入口 １名乗車（最終的な今日の参加者は15名と
なる）そのまま多久インターより長崎自動車道に入る。
6時02分 リーダーの牧野さんより今日の行程について説明があった。
6時18分 鳥栖インター通過。九州自動車道に乗る。雨は降っていないが、途中の天山、背振山系は雲に隠れていた。また鳥栖インターから見えるはずの宝満山も耳納連山も同様に雲に隠れていた。
6時25分 久留米インター通過。久留米インターを過ぎて八女インター５kmの標識が出たあたりから雨が降り出した。かなり強い雨であった。
6時48分 玉名パーキングで休憩。（７時まで）会費徴収。（今日は参加者が少なく赤字のようだ）。トイレ、買い物を済ませる。その後、８月の沢登り計画の打ち合わせが始まる。その下見として7月11日に経ヶ岳の板川内コースに行くことが発表され、参加者が募られた。
7時25分 益城空港インターで九州自動車道を降りる。雨は小雨に変わり、登山には支障がないような期待が芽生えた。道路は九州自動車道から県道８８号線（熊本高森線）へと変わった。
7時42分 道の駅「萌の里」通過。雨のせいか車は停まっていない。
7時46分 俵山トンネル（２０５７ｍ）を過ぎると烏帽子岳、御竈門山が見えてきた。山頂に霧はなくこのまま曇り空が続く感じがした。
8時23分 国道325号線に入り、「高森峠隧道」を抜けた。
8時44分 宮崎県道８号線「竹田五ヶ瀬線」に入った。その後「三秀台」側を過ぎると北谷登山口入口の「五ケ所」は直ぐ。
8時53分 五ケ所（北谷登山口入口 ７km）の標識に従って右折した。集落を過ぎた辺りから、道路は舗装路から砂利道へと変わった。マイクロバスがようやく通るほどの狭い林道で、一気にスピードがゆっくりとなる。
9時30分 運転手さんの巧みな運転で狭い箇所を抜けたと思ったら、前方を倒木が塞いでいた。男性全員が出て倒木を林道から山の中に落とした。さらに林道を塞ぐ枝を抑えてマイクロバスを通した。ということは、今日は我々が初めての登山者ということがわかった。
9時40分 北谷登山口に到着。雨は降ってないが今にも降り出しそうである。雨具、スパッツなど身支度を急いだ。色とりどりの雨具をつけて、いつものように危険事項の洗い出しを皆で行った。
登山の前の打ち合わせ
10時08分 登山口を出発、千間平コースに進む。サブリーダー永吉さんのペース配分は素晴しい。15名が離れることなく、息が上がることもなく順調に登っていく。
11時09分 千間平を通過。霧雨のような雨が降り出した。雨が降る前に出来るだけ登りたいということで、喉を潤す程度の休憩で出発した。ここまで１時間。順調な歩きである。この３分後には５合目のポイントを通過した。
11時27分 三県境に着いた。ここで一服。行動食など補給した。徐々にではあるが雨が大粒に変わってきた。
11時40分 国観峠のお地蔵さんに挨拶するころには雨脚も強くなってきた。残念ながら、この地点からカメラが作動しなくなった。防水カメラではないので仕方ないが、カメラによる記録が出来なくなってしまった。これ以降はポイントだけになる。
12時頃 国観峠を過ぎると少しずつ傾斜が急になって来た。登山道はぬかるんでいる所もあり、滑らないように慎重に登る。高度が上がるにつれ、新緑が登山道を覆い、我々を雨から守ってくれているようだ。
12時20分 祖母山頂と九合目小屋の分岐を通過。オオヤマレンゲの木が頭上にあるが、蕾すら見つけられない。九合目小屋周辺はオオヤマレンゲが沢山あるが、結局は蕾を一つ見つけただけだった。
オオヤマレンゲの蕾
12時38分 九合目山小屋に到着。小屋の軒先や土間を使わせてもらい昼食をとった。雨の中の歩きで、体が濡れ冷えてきたので肌着を着替えた。食事を済ませて、初めて祖母山に登ったという平野さん、山崎さんを案内して市丸さん達５名が山頂に向かった。
13時30分 ゆったりした昼食タイムを終えた頃、他の登山者が小屋に着いた。彼らも我々と同じくらいの人数のようだ。
13時35分 彼らと山小屋を入れ替わって、我々は下山開始となった。山頂組のために牧野リーダーと田中さんを残して、8名で先行することにした。
14時00分 国観峠通過。ここまでの登山道は、雨水の通り道のようになっていたが、雨脚が強くなかったので幸いであった。
14時45分 千間平通過。ここから登山口までが赤土で滑りやすい。慎重に足場を確保して下った。幸いにも誰一人滑って尻餅をついた人はいなかった。ただ、途中で「キャー」という悲鳴が上がった。「滑った？」と聞くと「カエルが・・・」ということだったので、足元を見ると大きな「ツチガエル？」が申し訳なさそうに座っていた。
15時30分 北谷登山口に無事到着。他団体のマイクロバスが一台待機していた。その車は熊本ナンバーで「連山」と書いてあったので、山の専門店「シェルパ」のツアーのようだ。九合目山小屋の登山者を待っているのだということがわかった。我々８名は早速東屋で雨具、靴、スパッツを脱いで水場で靴の泥を落とした。
15時50分 山頂組7名が到着。先行した8名がほぼ片付けた頃だったので、入れ替わりに東屋を明け渡し、我々はマイクロバスに乗り込んだ。
16時07分 北谷登山口を出発。汗を流すために温泉に向かった。
17時40分 阿蘇白水温泉「瑠璃」に着いた。露天風呂あり、サウナありの立派な温浴施設であった。
18時25分 白水温泉を出発。コンビニでアルコール、つまみなどを調達して帰路に着いた。
19時15分 益城・空港インターから九州自動車道に乗る。この時間だと唐津に着くのは、21時を回りそうである。
20時30分 金立パーキング到着。遅い夕飯を取った。
20時55分 金立出発。慌しい食事時間だった。せっかくの仲間との団欒も消化不良で終わったようだ。
21時04分 多久インターで長崎自動車道を降りる。
21時45分 途中、3名を降ろし鏡Ａコープに到着。ここで解散となり７名が下車した。残り５名は朝乗った場所まで送ってもらった。
「美しき森に至福あり」オオヤマレンゲの花を愛でる月例であったが、雨や開花遅れにより堪能するまでには行かなかった。とはいうものの労山の仲間が、悪天候の中でもお互いを思いやり、危険を未然に防ぐ気配りを、互いに感じながらの山行だからこそ「至福のとき」を送れたと思う。「山は自己責任」などというが、それは「単独」での判断を言っているに過ぎないと思う。私は、自己責任だからといって放置して帰ることは出来ない。それほど冷徹になれないし、見えないところで支えられ助けられている自分を思うと、傲慢にはなれない。初めての労山の山行で「祖母山」に登ったとき、痙攣する足が癒えるまで側で付き添ってもらったことがある私としては、「単独」でなかったことに救われた。まさに仲間に支えられ、その有難さを痛感した。考え方は人それぞれであるが、私はせめて労山の行事だけは、助け合って楽しい山行が出来ることを願っている。
