GW山行
奥穂高岳3190m
2011年5月2日(月)−5日(木)
今年のGWは休みが三連休しか取れなくて、遠出は難しいと考えていました。しかし、ヒラさんの「時間があまりない・・・。」という言葉にそれなら行かねばなるまいと一ヶ月前から計画を立てトレーニングをしてちょっとハードな(山ではなくてアクセスが)山行計画を立てた。ただし、今回は奥穂山頂を第一目標にしているので、本当ならばテント泊をするところだが、時間が少ないので山小屋二泊にした。なんと贅沢だ〜。
<参加者> 4名
ヒラさん、+3Kさん、イナさん、テツの4名。今回はokiさんは不参加だった。
<コースタイム>
(2日(月))
1810唐津出発==
(3日(火)) 車時間12時間、山行時間7時間、累積高度820m
0550アカンダナ駐車場0630==(タクシー)==0650上高地0720(出発)−−0814明神−−0907徳沢−−1015横尾(昼食)1100−−1150屏風岩−−1420涸沢ヒュッテ
(4日(水)) 山時間13時間、累積上昇高度980m、累積下降高度1800m。
涸沢ヒュッテ0700−−0920白出のコル0945(登頂開始)−−10:55奥穂高山頂1115−−1200白出のコル(昼食)1315−−1240涸沢岳1300−−1320白出のコル1345−−1500涸沢ヒュッテ1545−−1750横尾山荘
(5日(木)) 山時間3時間。 車時間13.5時間
横尾山荘0630−−0915上高地0930==(タクシー)==0950アカンダナ駐車場1000==2330唐津
<記録>
今回は岐阜県側からのアクセスで沢渡よりも2時間くらい早いのではないかと思われる。ただ、あまり人が多くなくてガランとした感じがした。タクシーの運ちゃんによると震災の影響か人が少ないみたいだと言っていた。4人なのでタクシーにて移動。
アカンダナ駐車場にて
上高地に着く。加茂高地観光センターには朝も早いのに多くの登山者でにぎわっていた。人は少ないといっても100人ぐらいはいる。
上高地バス停の出発点
ここで、トイレを済ませ出発する。
徳沢にて
徳沢まで平坦な道を歩く。睡眠もそこそこ寝ているのだが、やや寝不足状態で明るさが目にしみる。登山者はそんなにいなかったのに徳沢ではテントがいっぱい。ここを基地にして蝶ヶ岳とかにも行くらしい。
横尾で昼食を取り記念撮影
横尾で昼食にする。ここは人がかなり集まっている。ここまではほんとに平坦だが、ここからが急峻になる。雪もかなり多くなってきている。槍ヶ岳や蝶ヶ岳の登山道の分岐である。
屏風岩が見えるあたりで雪も深くなりアイゼンを付ける
雪が深くなり、傾斜も次第に大きくなってくる。最後のほうはかなり急な坂になりあえぎながら登る。急な坂を登ると涸沢分岐が見えてきた。
涸沢分岐
涸沢ヒュッテにやっと着く。結構なのぼりで荷物が肩に食い込む。かなりハードな登りだった。
涸沢ヒュッテ
ここでもテントが花と咲いていた。これだけの人が思い荷物を背負ってテント泊するなんて、チュッと後ろめたい。
テント集落と遠くに涸沢小屋
4日は6時に食事なので5時半ごろ起床して6時朝食。7時にヒュッテを出発する。+3kさんは別行動で早めに横尾に降りて電話で連絡を取る話をして3人は白だしのコルをめざす。少し上がるだけで息が上がってくる。ゆっくり登っているがかなりきついのぼりで、最高で50度以上の斜面になる。人が多く前の人が止まると止まらざるを得ないが、最初は抜いて行こうかどうするか思っていたが、後のほうでは止まってくれると休めて嬉しくなる。
あずき沢から涸沢ヒュッテを望む。テントが小さく見える。
白出のコルで一休み。重い荷物をデポして身軽になるも、ちょっと動くと足が重くなる。準備をしている途中で天気が回復してきた。青空が風上に見えてきて、みんなの日頃の行いに感謝する。
白出しのコルから涸沢岳を望む。奥穂高山荘のテント場がある。
写真でよくみたところを実際に登るのだが、そんなに思ったほど厳しくはない。そういうわけで滑落も起こりやすいのかも。ピッケルと前爪のアイゼンはないと絶対に登れない道であることは間違いない。慎重にゆっくり登り、次第に開ける景色に見とれながら山頂に着く。体は重い。イナさんが一番元気がよさそうである。二年前に御嶽山に上ったときも元気だったので、おそらく高度馴致能力が高いのだろう。
穂高岳の取り付き。山岳警備隊が登山者のチェックを行っている。
息を切らしながら、やっとのことで登頂する。山頂は360度の大パノラマ。上高地がくっきりはっきり見える。ジャンダルムも槍ヶ岳もすべて手に取るように見えている。素晴らしい眺めに30分ぐらい長居をする。
奥穂高岳山頂から上高地を望む。霞沢岳、乗鞍岳、焼岳が見える。
ジャンダルム
降りるのですが、奥穂高山荘が真下に見える。高度感がすごい。
折りるのもなんとなく息が上がる。前の人を待ちながらゆっくり降りて無事にコルにもどる。おそらく何万人も登ると数人は滑落する可能性がある。十分な注意と慎重な行動が要求され、また好天が何よりの助けになり、一番の条件であることは誰でも納得するところだ。
涸沢岳山頂にて
死なずに降りたので昼食にする。皆さんは早めに涸沢岳に登って食事が良いというのを、とりあえず食事にしてもらった。一時間ぐらいゆっくりと食事をして十分休養をとって涸沢岳に向かうも、これがまたきつい。ゆっくりゆっくり登って展望を楽しむ。槍ヶ岳が近くに見え、大天井岳〜常念岳の稜線や、蝶ヶ岳などもきれいに見える。また穂高岳や穂高岳山荘が真下に見える。
槍ヶ岳
常念岳
穂高岳、ジャンダルム真下に穂高岳山荘
涸沢岳での展望を楽しみ下山開始。穂高岳でまた重い荷物を担いであずき沢をシリセードで下りる。滑落停止の練習もしながらあっという間に降りる。お陰で私のズボンは薄くなりみっともなくなってしまった。何か敷いたほうが良かった。シリセードや滑落停止で練習して遅れたヒラさんが一時間ほど遊んで降りてきた。これから、横尾山荘まで2時間以上くだりグロッキー状態で到着した。
横尾山荘はどこかのちょっとした旅館のようで温泉もあり嬉しい。風呂に入り、食事でビールを飲むと何故か酔いが回り一休みする。談話室で飲もうという話だったが、ちょっと横になりにベットに行くとそのまま寝てしまって参加できなかった。酒を飲まない分だけ健康だったかも。とりあえず体調が異常で脈が高い。夜も普通は半分ぐらい寝られないのだが、あまり目を覚まさなかった。
翌日朝食を6時に食べて、上高地に向かう。体調は回復している。3時間弱の歩きで上高地に着き、お土産などを買い込みアカンダナ駐車場に向かう。10時に佐賀に向かう。温泉にはいる予定だったが、遅くなるからとそのまま帰路に着く。
カッパ橋から奥穂高岳を望む
今回は時間の少ない中、みなさんのやる気と天気のよさとまたアドバイスをいただいた労山の仲間などの援助など、みなさんの力があって待望の奥穂高に登れたと思います。やはり持つべきものはいい仲間だと再認識した次第です。
帰ってからヒラさんから会計報告のメールに、来年はどこにしますかとの質問があった。よしまた来年も挑戦しましょう〜。