阿蘇・南外輪山の秋
大矢野岳（１２３６ｍ）～冠ケ岳（１１５４.１ｍ）～俵山（１０９４.９ｍ）
記録 野口弘三
山行年月日：平成１９年１０月２１日（日）
交通手段：マイクロバス
参加者：２３名
ＣＬ：永江忠之、ＳＬ：林田哲郎
Ａコース（大矢野岳～冠ケ岳～俵山）：１０名
（折田裕、野﨑善則、林田哲郎、中江マリ子、田中勝、大島明美、上川淳悟、市丸積男、 野口弘三、伊藤立己）
Ａ'コース（大矢岳～冠ケ岳～俵山）：５名
（永江忠之、宮﨑三郎、山下光生、西岡勝、中西けい子）
Ｂコース（冠ケ岳～俵山）：８名
（米倉暢子、米倉敏明、山﨑幸美、冨田けい子、七種テイ子、前田文子、井上明子、濱 田アイ子）
○唐津～冠ケ岳・（大矢岳）大矢野岳登山口
５：１０唐津駅出発（６人乗車）～５：２０鏡Ａコープ（１４人乗車）～５：３８相知 大野（２人乗車）～５：４６ＪＲ岩屋駅（１名乗車）～多久ＩＣ（１名乗車）～７：４ ５益城・熊本空港ＩＣ～８：３４クリーンロード南阿蘇の冠ケ岳登山口（全員下車、自 己紹介後、Ｂコースは冠ケ岳へ）～Ａ、Ａ'コースは、地蔵峠駐車場にマイクロバスで 移動後、地蔵峠経由（９：００）で、大矢岳、大矢野岳へ。
今日は、放射冷却現象で、やや寒いが、すばらしい景色が期待できます。
以下、Ａコースについて記載。
○地蔵峠駐車場（9:00、0歩）～地蔵峠～大矢岳（9:30）～大矢野岳（9:50、3500歩）～ 大矢岳（10:00、5200歩）～地蔵峠（10:32）
地蔵峠駐車場から階段を登り地蔵峠へ、地蔵峠には、三体の石の地蔵菩薩が祭ってあり地名の由来となっている。地蔵峠からは、阿蘇五岳の眺めがよい。
地蔵峠から大矢岳の間の登山道は、日当たりが良いこともあって、マツムシソウ、ヤマラッキョ、リンドウ、ウメバチソウ、ホソバノヤマハハコなどの花々が連続、目を楽しましてくれます。天山で一生懸命になって探していた白い可憐な花ウメバチソウが、ここではすぐ見つかります。なんと贅沢な。マツムシソウは、終わりかけていました。
地蔵峠から約３０分で大矢岳（1220m）着、何の変哲もない山頂です。山頂標識がないと山頂とは思えません。大矢岳付近は、阿蘇五岳の雄大な眺め、遠くに祖母山と、なかなかの眺めで、誰でもシャッターを切っています。１１月の月例山行の荒々しい山容の根子岳（天狗岩）もはっきり見えます。
大矢岳にザックを置き、大矢野岳へ。
大矢岳から先は自然林となり、しばらく行くと大矢野岳分岐、左折し大矢野岳山頂となりましたが、山頂は展望がありません。記念写真を撮り、足早で（小走りで）大矢岳へ。大矢岳付近で、再び花、阿蘇五岳などの写真撮影です。
大矢岳で置いていたザックを再び背負い、地蔵峠へ、峠には多くの登山者、南外輪山もそれなりの人気なんだなあと変に感心。
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○地蔵峠（10:32）～冠ケ岳登山口（グリーンロード南阿蘇、10:46、8400歩）～冠ケ岳分 岐（11:25、12200歩）～冠ケ岳（11:40、13600歩）～昼食（12:15スタート）～冠ケ岳 分岐（13:30、15040歩）
地蔵峠からしばらく歩くと、グリーンロード南阿蘇に到着、道路を左方向に少し歩いて、冠ケ岳登山口へ、冠ケ岳まで３．８ｋｍの標識。階段を登り切ると、後は高低差のほとんどない、粘土質の登山道が延々と続きます。登山道は、所々開けた場所もありますが、殆どがスギやヒノキ（？）が混じる自然林の中です。開けたところには、ヤマラッキョなどの花があります。地蔵峠から１時間弱で冠ケ岳分岐に到着です。左折し冠ケ岳に向かいます。分岐後しばらく行くと、Ａ'コースのメンバーと鉢合わせ。メンバーと別れ、冠ケ岳山頂へ。山頂は、北東から南東に延びており、それ程広くはない。３パーティが食事中、我々もここで昼食。昼食後、山頂標識前で記念の撮影。
山頂からの眺めは、雄大で３６０度見渡せます。今まで歩いてきた縦走路を眺めつつ、これから向かう俵山（山容が雄大で、あの急坂を登っていくの？）に気を引き締めつつ、山頂を後にする。
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山の写真：地蔵峠～大矢岳の途中より撮影。雄大な阿蘇五岳の全景が眼前に迫ってくる。
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○冠ケ岳分岐（13:30、15040歩）～俵山（14:53、22000歩）～俵山展望所駐車場（16:05、28300 歩、しっかり歩く18900歩、869Kcal）
冠ケ岳分岐からは、５回ほどのアップダウンを繰り返し、遠くに見えていた俵山が少しずつ大きく見えるようになると、ようやく俵山鞍部、護王峠（１３：５０）に到着。
これから俵山山頂までの急坂が待っています。最後の最後にこの急坂です。
俵山の急坂を登り始めると、足に違和感、いやな予感です。歩行距離、歩行スピード、アップダウン、体調、体質など、原因は色々だと思いますが、少し登ったところで、足が硬直、痙攣です。痛くてこれ以上動けません。痙攣が治まったら歩き、歩いたら痙攣発生を繰り返しながらも、サポート隊のサポートのおかげで、かなりの時間をかけ、ようやく俵山山頂縁辺（東外輪壁）に到着。足が痛いながらも、山頂標識を見なければとの一心で、ピークへ。山頂は、東西に長い鈍頂で広い。しかし、まわりの景色を眺める余裕もなく、山頂の写真を撮って、すぐに俵山展望所へのルートをとり下山にかかる。下山直後に再度強度の足痙攣が発生、痙攣が治まるまでかなりの時間をとり、あとはひたすら急坂を展望所まで下山。下山中には、痙攣が発生すること無く幸いでした。俵山西側の下山道には、秋の七草ススキが今を盛りに、風にたなびいています。展望所の近くから俵山方向に目を転じると、ススキが太陽に照らされ銀色に輝く美しい風景、なかなかのものです。少し余裕が出てきて、まわりの風景をみることも出来るようになってきました。
突然のトラブル発生、どうにか最終ゴールに到着出来たのも、皆さんのサポートのお陰だと感謝しております。また、参加された皆さんには、本当にご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。次回からは、このようなことがないよう願っています。
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○俵山展望所駐車場（16:21）～入浴（16:35～17:15）～益城・熊本空港～金立ＩＣ～多 久ＩＣ～岩屋駅～相知大野～鏡Ａコープ（20:37）～唐津駅（20:58）
今回の阿蘇・南外輪山の山行は、阿蘇五岳、九重山系に比べ、かなりマイナーなイメージがありましたが、登山道に咲くかわいい花々、すばらしい遠景と、想っていた以上のものでした。次回機会があれば、一つの山をゆっくりゆっくり、花を愛でながら、歩きたいと思わせてくれた山行でした。
それはそうと、足利尊氏に福岡県多々良浜で敗れ、敗走、天山近くで自害した、阿蘇の大宮司「阿蘇惟直（あそこれなお）」、阿蘇の煙の見える処に葬るべしとの遺言により、天山山頂に墓碑がつくられています。今回の山行前１０月８，１３，１４日に連続して色々なコースで天山に登り、「阿蘇惟直」に思いを馳せ、今回の南阿蘇山行時に、惟直郷の無念の思いを考えてみたいと思っていたのですが、トラブル発生ですっかり忘れていました。それどころではなかった。次回根子岳山行時の楽しみとしておきましょう。
皆さん、ご苦労様でした。そして有り難うございました。
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護王峠辺りより望む阿蘇先ほどとはやや見え方が違います。
俵山展望所近くのススキ、山一面がススキで覆われています。 |
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