月例山行
ピカピカの花に会えた秘境の山 '08.3.16(日)
岩宇土山 1,347m 記録 山口政敏
[参加者]
CL野﨑善則 永江忠之 高尾秀人 折田 裕 西岡 勝 冨田けい子
SL林田哲郎 市丸積男 山﨑幸美 伊藤立己 増本 章 宮崎三郎
山崎欣治 永吉悦子 米倉敏明 山口正敏 浪瀬ユウジ
田中 勝 山崎 眞 折井博史 野口弘三 田中信公
井本真由美 中江まり子 米倉暢子
[コース]
松橋IC～東陽町～五木村頭地～久連子-----岩宇土山-----オコバ谷----
---久連子~唐津
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[記 録]
4:45 自宅を出る。徒歩で焼く8分後、唐津駅到着。
4:55 唐津駅南に停車した鬼子岳観光のマイクロバスに、ここから乗車予定9名のメンバーが揃う。CLの野﨑さんが点呼を取られる。運転士は山口さん(34歳とのこと)。今回始めてお世話になったが、若々しい気持ちの良い笑顔で、終始気分よく対応され、有能な運転士さんだった。
4:59 バス発車。周囲はまだ真っ暗である。
5:10 鏡Ａコープ着。乗り込んでくるメンバー。バス胴体のトランクが小さく、殆どの荷物は各自車内に持ち込み、各自席の前に置いたり荷棚に積んだりして工夫した。
冨田さんの点呼で全員が乗り込んだことを確認。今回25名参加。キャンセル待ちが3名出るほど、応募者が多かったとのこと。
5:15 バス発車。私の席は前から３列目左、窓側。私の右に増本さんが座られた。
5:26 相知町大野で米倉夫妻乗車。間もなく発車。
5:45 多久で折田さん乗車。まだ夜は明けず、外は真っ暗である。メンバー25名全員が揃った。
発車後間もなく高速道路に入る。米倉さんが今回の山「岩宇土山」について編集した地図・行程・参加者名簿つきパンフレットを全員に配布される。
(6:00) CLの野﨑さん、事務局の冨田さん、臨時ガイド(?)の米倉さんより、挨拶と連絡。『労山九州ブロック40周年記念誌』購入希望者を募られる。（参考までに２冊の『記念誌』を皆で回し読みする）
(6:20) 夜が明け始める。
運転席後のTVで、西岡さん撮影・編集のVTRが始まる。『からつ労山定期総
会１月20日』『同日 20周年記念式典』『同日 懇親会』の模様が上映される。
(私がやった「寿限無」も放映され、客観的に観ることができ勉強になった。)
7:00 北熊本SAでトイレ休憩。全員がバスを降りるこの機会に、井本さん
が会費 を集金される。
7:13 バス発車。間もなく高速を降りて、国道3号線を東へ向けて走る。
7:55 国道443号線を、五木方面へ向かう。山の中の道路を登っていくバ
ス。
8:50「道の駅 五木」でトイレ休憩。案内所で、地図の付いたパンフレッ
トをもらう。 随分山深い所まで来てしまっている。「五木の子守唄」
が館内に流れている。
9:00 バス発車。快晴。外は「秘境」らしいが、あちこちに鉄橋など大きな人工物もある。
9:23 県道247号線。バスは、道幅ぎりぎりに曲がりくねった細い道路を登
っていく。走行困難。途中、交通事故地蔵なのか、祀ってあるのを2体
見かけた。地蔵は花や赤い布で手厚く飾ってある。今日捧げられた花
なのか、まだ新しかった。
道路脇はずっと下まで崖になっていて、車が落ちたら恐らく全員助かるまいと思う。崖との境界に設えられたガードレールが、追突の跡かぐにゃぐにゃに傷つき曲がっている区間が、長く続いている。
9:40「久連子古代の里」にさしかかる。
9:50 民宿久連子荘前に到着。全員下車する。装備装着後、SLの林田さんのかけ声で全員輪になってラジオ体操をやる。今回初参加のメンバーもいるので、体操後全員自己紹介をした。
人数が多い(25名)ので、現地で急きょ2班に分かれることを林田さんが提案。「早く行きたい班(Ａ班)」14名、「ゆっくり登りたい班(B班)」11名とにグループ分けをし点呼を取る。気温は思いの外暖かく、皆オーバーを脱ぎ身軽になっている。帽子・手袋は必要だった。
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10:09 Ａ班を先頭にして出発。間もなく登山道に入る。
10:35~40 小さな広場に出、小休止。Ａ班からＢ班に移動するメンバーがいて、Ａ班13名、Ｂ班12名になる。
斜面を登りながら林を透かして遠望できる場所があり、南東に並行して続く山脈の頂上付近が白く見える。残雪のようでもあり、石灰岩のようにも見える。歩いている道はすごく痩せており、不安定で少し危険だった。積雪期にはまた別の路が作られるのかもしれないが、このルートを積雪期に通ることは不可能だと思う。今回運よく天候に恵まれ、山路になっている斜面は乾燥していたのでよかった。
11:13 路の脇に黄色い花びらを開いた福寿草が現れだす。みなの足は止まり、「撮影小休止」となる。可憐に咲く福寿草たち。黄色い花弁が開き、花びらはペクチンを含み表面がピカピカ光って麗しい。
写真でしか見たことがなかったので、感激した。写真では大きさが分からないので、今回の「目撃」体験で実物を確認でき、私の中の「福寿草」のイメージが刷新された。思っていたような大きさではなかったのだ。実際の花は大小ありまちまちだが、思っていたよりも可愛らしい小さな花だった。感動したので、私もコンパクトカメラを出して何枚か撮影した。
「雪の中に咲く花なのだ。」と宮﨑会長。今回雪はないが、逞しく今を時めいているように見えた。ひと心地ついたところで、誰からというでもなく隊は前進し始める。大分先まで、福寿草に咲く道は続いていた。
11:38 久連子鍾乳洞。石灰岩の洞窟が奥まで続いていた。腰をかがめるとやっと通れるほどの高さで、床も天井も雨水の浸食で凸凹と突起している。秋吉台のように「ツララ化」しているものはなかったが、、、、。行き止まりで引き返す。
山道を登っていくと、まだ新しい看板が設置されていて、福寿草の種類について書かれていた。全国で4種類の福寿草が確認されているが、この地域の福寿草は「ミチノクフクジュソウ」の種類だとのこと。九州なのに「陸奥」というのはなぜか？ メモを取った時に間違って記録したのだろうか？ と思ったが、はっきりしない。全国のフクジュソウの種類は、最近確認された様子だった。
その後、スズタケの群生した中や植林地を随分長く登る。片側に鹿除けなのか網が張ってある路、雪のある場所もあった。
12:06 岩宇土山山頂。シルバーの標識に「岩宇土山1,347m」とある。親切にも林田さんが私のコンパクトカメラで、Vサインをした私の写真を撮ってくださった。野﨑さんと写る。
山頂からは、尾根筋を下山。10分ほど歩くと分岐点に出た。オコバ谷方面へ下るルートをとる。尾根の鞍部で左折。下っていくと残雪が所々にまだ大分見られた。
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12:18 さしてまだ行かないうちに、広い開けた場所に出た。地図に示してある「広い台地(12:00到着予定だった)」とは違う場所だが、日当たりがよく森林に囲まれた広場は昼食休憩にうってつけの場所だった。
先に着いたメンバーはもうザックを下ろし、シートを敷いて昼食の準備をしている。私もそれに準じる。Ｂ班のメンバーはまだ来ていない。カップ麺に熱湯(魔法瓶に入れてきた)を注ぎ、出来上がるのを待って、持ってきた「ひじき」を食べる。スティックパンも。カップラーメンは4分でできる。美味しかった。
12:40 Ａ班が食べ終わる頃、冨田さんら「ゆっくりコース」到着。私の近くに来られた増本さんは、スズタケが繁茂した例の道で擦り傷をたくさん作られ、両手腕を怪我され大分出血していたので、持参したアクリガーゼで消毒。ティッシュを脱脂綿の代わりに使い消毒済みの傷周辺を拭き、2種類のカットバンで処置した。なるべく大袈裟にならないように注意して行った。
13:10 全員食べ終わる。「撮影班」の永江さんと増本さんは、先に出発された。この先の「広い台地」の福寿草は、咲き時には一度に群生し、圧巻だと聞いている。
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13:17 準備OK! 出発。路は登ってきた尾根筋の南側と違い、斜面や木々の陰になっていて、雪解けの水でぬかるんでいる。スリップするメンバーも目立った。足場が悪く、ズルズルと足を取られがちだ。斜面も急で、路も曖昧である。泥が登山靴の底にへ ばりついてくる。
13:53 広い台地に到着。一帯に福寿草が咲いて輝いていた。撮影を楽しむメンバー。皆が揃ったところで集合写真を撮ってもらう。私は福寿草と写ったメンバーのスナップ写真を撮った。 撮影休憩は好天気の下、10分くらいたっぷり休んだ。
14:05 出発。冨田さんは道端に咲く可憐な花に名前をつけていかれ「ケイコちゃん」とか「エツコちゃん」とか名付けて、楽しそうだった。その後は概ね下り路だったが、沢を渡渉したり、崖を斜めに通ったりと、危険な場所が多かった。2~3年前の豪雨で大分崩壊し、かなり姿を変えているようだと、以前来たことのあるメンバーは口々に変わり果てた谷の様子を語っていた。25名全員滑落事故もなく路迷いで計画が狂うこともなく無事だった。初めて訪れた私には、それが奇跡的なことに感じられたのだが、、、。
14:52 沢を渡り、コンクリートの道路に出る。沢で、靴にへばりついた泥を丹念に落としてから道路に上がる。大きな沢のガレ場を右に見ながら、舗装されていない林道を下る。
15:05 山口運転士さんの待つ鬼子岳観光のバスに到着。靴をスニーカーに履き替え、バスに乗り込んだ。
15:18 全員がバスのシートに落ち着き、発車。
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15:25 久連子鶏展示場で観光を兼ねたトイレ休憩。近くに吊り橋があり私と冨田さんのみ橋まで下っていき、西岡さんのVTRに収ま った。随分下まで降りなくては吊り橋に着かなかった。橋の中央付近まで行ったが、ぐらぐら揺れてスリルがあった。
久連子鶏のケージを覗いたら、美しい雄鶏・雌鶏が4~5室ある飼育小屋から網越しに見られた。大変美しい鶏である。「古代 の踊り」を披露するのか、ホールがあり舞台が設置され、特産品コーナーもあった。 :15 点呼、発車。
16:35 道の駅「五木」にまた寄り、すぐ付近の温泉に入る。看板に「五木温泉・夢唄」とある。時間制限なしでただ「できるだけ早く出 てきてください。」と冨田さん。冨田さんは、今回も温泉の割引き交渉で活躍していただき助かった。
17:20 バスに全員集合。発車。
18:35 高速道路に入る。北熊本SAでトイレ休憩。
19:40 ひろかわSAで夕食。全員バスを出、カレーやラーメン、丼などで食事した。
バス発車後、野﨑CL、林田SLからの挨拶。その後マイクを回して、全員で一口感想・挨拶など。後部座席は宴会と登山会議 (?)になっていて盛り上がっている。今回お世話になった運転士さんに、皆でありがとうの拍手を贈った。
21:28 多久で折田さん下車、大野で米倉夫妻下車し、鏡Ａコープ着。
21:45 唐津駅南で降車。解散。
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